OCD 強迫性障害の苦しみと、克服
強迫性障害に苦しむ人たちは、長年、症状を隠してきたと語ります。
強迫行為に対する恥辱感は非常にリアルでありながら、しかし病気のひとつであるとわかることで、もう恥ではないと感じられてきます。
20年前は、強迫性障害は誤解されて、統合失調症と診断せれたことさえあったそうです。
しかし、研究が進みこれが脳の化学的なアンバランスに起因するという知識を持つことで、患者たちは大きな救いを得ることになります。
強迫性障害の症状の多くが知られるようになったので、その病気ではない人たちが「ああ 私もそうですよ。」と言ったりするかも知れません。 でも、ある患者が言うには、「自分が強迫性障害かなと思う人は多分、そうではない。」と。
強迫性障害が引き起こす強烈な苦痛は、ほんとうの患者なら軽々しく扱ったり、口にしたり出来るものではない。 苦痛は、それほどのものです。
実際、この苦しみのゆえに、一部の患者たちは強迫性障害であることにスピリチュアルな成長の可能性を見出すことさえあります。
自分の病気を認識して、対応戦略を学んだあとに、、でありますが。
一部の患者たちは言うそうです。
「強迫性障害によって、実際、私は以前より円熟した人間になりました。 あれほどの経験をしたのですから、良いことにとても感謝出来るのです。」と。
「この病気に対処するなかで学んだことによって、私は以前より良い人間になりました。 私は思考のプロセスを深く理解しましたが、ふつうの人にはわかっていないかも知れませんね。 おかげで、私はとても優しくなりました。」と。
ある気づきが現れてくるかも知れません。
「私の自己アイデンティティ全体は、この病気・症状には結びついてはいない。 私の脳が、私とゲームをしているだけなのだ。」と。
参考文献 : 不安でたまらない人たちへ ジェフリー・M ・シュウォーツ 著
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