ADHD ではないかと思われている方へ。
子どもの頃から、親や先生に注意されたり、叱られたりし続けてきたADHD の人は、劣等感や自己否定的な感情をもつ傾向があります。「自分はダメ人間だ。」「どうせ出来ないに決まっている。」「どうせ誰からも期待されていない。」といった気分に陥りやすく、そうした感情がうつ病などの二次障害を引き起こすリスクを高めることになります。
自分のことを認めてくれる人、長所や得意なことを褒めてくれる人を探して、サポーターになってもらいましょう。そして、自分でも好きなこと、打ち込めることを見つけて、「自分にも出来る。」「これなら誰にも負けない。」という気持ちを持ち続けられるようにするのは如何でしょうか。
ADHDはいわゆる病気ではなく、個性に近いものです。 無理に封じ込めてしまえば、そに人らしさも無くなってしまいます。 薬などによって、脳機能の働きをすっかり改善させることはできないため、治せるものでもないと言えます。ただし、本人が集中したいのに集中出来ない、仕事に支障があると感じている、人との人間関係がうまく築けず、集団の中で孤立してしまうなどの問題がある場合には、なんらかの対処が必要になるでしょう。
対処法には、薬を飲むこと、環境を整備すること、サポートしてくれる人、仲間を見つけ、必要に応じて支援してもらうことなどがあげられます。
このような対処法をうまく使えば、ADHD があっても、日常生活に大きな困難を覚えることなく過ごすことが出来ます。
そう、そしてセラピーもひとつの有効な手段であると、考えています。
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