HSP (繊細な人) の脳内、そして戦略は。
2014年、国際的な科学雑誌「Brain and Behavior 」で紹介された、アメリカの精神分析医 エレイン・アーロンの研究結果によると、HSP の人の脳をCTスキャンで調べてみることで、ミラー・ニューロンを含む共感を司る脳の領域が、他の被験者よりも活発に活動することがわかったそうです。
(ミラー・ニューロンは、まるで相手の感情を鏡に映したかのように、他の人の感情が自分自身の感情であるかのような反応を示す脳内システムであるとみられています。)
また、ウサギの世界に例えてみると、、。
ウサギの群れが草も肉食獣も少ない新しい草地に来たら、生き延びる為に、タイプ1として機敏で、衝動的で、冒険心がある戦略を用いるでしょう。 それとは逆の状況で、草がたくさんあって、肉食獣がたくさんいる場合には、タイプ2 として行動に移す前にじっくり観察し、見定める戦略を取るのがよいでしょう。 草地に最初に足を踏み入れた勇敢ですばしこいウサギは、肉食獣に食べられてしまうかも知れません。 慎重なウサギは手遅れになる前に、危険に気付くでしょう。
慎重なウサギが、ほかのウサギに注意を呼びかけることで、群れ全体が生き残れることもあります。反対に慎重なウサギが飢え死にし、すばしこいウサギだけ生き残ることもあります。こうして、同じ種の中に戦略の異なる2つの種類がいるお陰で、どちらかが死に絶えても、もう一方の種が生き残り、絶滅を免れることが出来ます。
HSP も人類の種の保存として重要な役割を担っているとも思えてきますね。
統計的には、全人類の5人に1人がHSP だといわれています。
ちょっと、ホッとしませんか。
写真は、11月に咲き誇る ツワブキの花。
0コメント