「心が叫びたがってるんだ。」 緘黙(かんもく)症について。
アニメ映画 「心が叫びたがってるんだ。」
セラピスト目線から観ても大好きな作品のひとつです。♡
小児期からみられる神経症のくくり、「緘黙(かんもく)症」について描かれています。
甘酸っぱい青春アニメと思いきや、背景にはどっぷり心の仕組みが描かれいる素敵な作品。
正常な言語能力を持ちながら、全生活場面、あるいは一部の生活場面で沈黙を続ける場合が、この緘黙(かんもく)症にあたります。
精神的に大きな衝撃を受けたような場合に急激に起こることが多い。
また特徴として、それ程緊張し、対人的な不安や恐怖が強くても、登校は続けられる。
治療としては、まず特定の治療者との関係がつき、遊戯的な要素を取り入れながらコミュニケーションをとることから始めると、比較的短期間に症状がとれてくる。
一種の「カクレミノ」として働いている 緘黙(かんもく)という状態は、自身を守る防衛の道具になっているので、無理に直そうとするのではなく、心の深い部分に寄り添いながらありのままを受容していく姿勢が良いかと思われます。
ストーリーの中では、ヒロイン成瀬が恋する坂上少年が、心を閉ざしたその殻に関わる場面が感動的。
そしてこの歌も、何度聞いてもウルウルきてしまいます。
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