ADHD 漫画「ドラえもん」に例えて。
発達障害の専門家 、司馬理英子先生による漫画「ドラえもん」からの、いじめ問題の解説がわかりやすいです。
ADHD は生まれた時から多動・衝動性優勢型(ジャイアン型)と不注意優勢型(のび太型)と、混合型に分かれているようです。
ジャイアン型が不適切な養育環境(例えば虐待、両親の不和やDV)のもとで育つと、かなりの確率で非行や反社会的行動に走ります。 また、のび太型は、過度の期待をしたり、ネグレクトしたりするとすぐ自信を失い引きこもってしまうでしょう。
ADHDではこの のび太型が最も多く、しかも地味で目立たないがゆえにADHD だと気付かれにくい、診断されず見逃されやすいと言われています。 実際のいじめは、このような経過をたどってジャイアン型の子供が、のび太型の子供を攻撃するという図式になっているようです。
さらにスネ夫という登場人物がいますが、実はこのスネ夫がノーマルなのです。 最初から、二枚舌三枚舌を使って巧みに圧力を切り抜ける、うまく距離をとり、ジャイアンに振り回されないように振る舞えるスネ夫タイプの人が、実はノーマルな健常者ということができます。
いずれにせよ、のび太・ジャイアン症候群(いじめ)を解決するには、まず両者が正しい診断を受けてそれを理解し、それぞれ適した対処方法をとることが必要であります。
参考図書 : 大人の“かくれ発達障害”が増えている 岩橋 和彦 著
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